空から雨が降る日。【完】



『あ、そういえばさっき先生呼んでたぞ』

『え、あ…わかった』

そう言ってその場から抜け出す私になぜか空雨も着いて来ていて。


『…ありがとね』

『なにが?』

『…別に』

本当はわかってるくせ恍けている空雨にうそつき、と言いたかったけどやめた。

知ってるんだからね。

いつも女子に囲まれて嫌な思いしてる時に現れるのは、いつだって空雨で。

その空気から出してくれる。



…まあきっとそれが私の友達が出来ない理由の一つ…なんだろうけどさ。