『あ、そういえばさっき先生呼んでたぞ』 『え、あ…わかった』 そう言ってその場から抜け出す私になぜか空雨も着いて来ていて。 『…ありがとね』 『なにが?』 『…別に』 本当はわかってるくせ恍けている空雨にうそつき、と言いたかったけどやめた。 知ってるんだからね。 いつも女子に囲まれて嫌な思いしてる時に現れるのは、いつだって空雨で。 その空気から出してくれる。 …まあきっとそれが私の友達が出来ない理由の一つ…なんだろうけどさ。