そして優雅にお母さんが淹れてくれた紅茶を飲んでいると、バタバタと上から駆け下りてくる音がして手が止まる。
そしてリビングが開いたと同時に放ったお母さんの言葉に私は立ち上がってしまった。
「なにいってんの!?いや、なんで!?」
「だってあんたがお泊りだなんて…!お赤飯だわ!」
「いやいやいや!大袈裟だから!お願いだから落ち着いて!」
布団を出していたのかと思ったらこの人は急になにを言い出すんだ。
ガクリと肩を落として、お母さんに突っ込む。
だけど、目の前にいる母はもうお赤飯を炊く気満々で…。
「私もお赤飯がいいでーす」
そう言ってお母さんのノリについていった優子に「えぇ!!!」と驚きの声を放った。
それからお風呂を先に入ってリビングに入ると、用意されていたのは言っていたとおりのお赤飯で…。
「いただきます…」
恥ずかしいなぁと思いながら、お赤飯に手を伸ばす。
だけど優子は何も言わずにただ美味しいなぁとモグモグ食べているだけ。
そして次にお母さんが口にしたことに、私の手は止まった。

