「…。ねえ、なんか買おうよ!久しぶりにさ」
「駄菓子を?」
「そう!高校のお泊り!みたいじゃない?」
「ははっ確かに言われればそうかも」
「じゃあ決まりー!」
優子はそういうと入り口にあった籠をもって食べたいものを入れていく。
私も、籠を持って商品を手に取って行った。
そして買い終わり駄菓子屋さんを出ると優子は二袋も大量買いをしていて目を見開く。
「そんなに、買ったの?」
「なんか久しぶりに見ると食べたくなっちゃうよね。うん。食べまくる」
そんなに食べて、よく太らないなぁ…と疑問に思いつつじゃあ私も食べると宣言し歩き出す。
「雫は、なに買ったの?」
エスカレーターに乗って二階へ上がっていると、優子が私の袋を覗き込んでくる。
「うわ、なつかし!このプリンっ!」
「でしょ。目に入ったから買っちゃった」
「へえ…雫ってプリン好きだったんだ?」
「…うん、好きだったよ。」
……空雨の影響で、ね。

