『もお…っ!』
『なんだ、これっははっ』
だってそこにいたのは、雪でできた穴に猫が挟まっていて抜こうと必死にもがいていた雪と猫がすれた、音だったんだから。
『もうほんとさいあく…っこわかったんだからぁ!』
『ごめんごめん、でもおもしろかったな!ねこちゃん。じゆうになれてよかったな』
『そうだけどさぁ…』
お風呂を出て、着替えをして部屋に戻る。
近くにあったお水を飲める機械で水を飲んで、階段を上る。
その時上から、誰かが駆けつけてきて―…
『『おかあさん!』』
私たちが名前を呼ぶと振り返った二人は、『もう!』と言いながら私たちに怒りをぶつけた。
「なにそれ。猫だったの!?」
「そう。本当びっくりだよ」
「雪に挟まるって…」
「可愛かったけどね。でも本当、怖かったんだから」
「でもいいね、なんか」
その後に撮った写真は確か空雨は笑ってて私は空雨の袖を掴みながら拗ねてたっけ。

