空から雨が降る日。【完】



『んんっおいし~~!高かっただけあるわ~』

空雨が昔から大好きな駅前のプリン。
高いから中々買えないんだけど今日は特別。

お母さんから特別にお小遣いを貰っちゃったから仕方なーく買ってきてあげた。

喜んでいる空雨の姿を見るのが好きだから―…

と、空雨の方を見るがなぜか浮かない顔をしていて。

『…空雨?』

声をかけると戻ってきたのかプリンを食べてあぁうめ~と言う。


言いたいことが、わかる。

幼なじみって嫌だな。

だってわかっちゃうんだもん。考えていることも言いたいことも。


それから私は少し空雨とお喋りをして帰ろうとした。

その時、空雨の声に立ち止まった。