それから毎日、空雨のお見舞いに行った。
小学校から私もこの病院に通い詰めているせいか看護士さんに結構覚えられていて、部屋に空雨がいないと、今はどこどこにいるよ、と教えてくれたりもする。
『あーめ!』
『ん、雫』
部屋を開けると私が渡した学校の冊子をぱっとベットの下に隠す空雨。
『…』
そんな彼を見るのが、…本当に胸が痛くなる。
『プリン、買ってきた』
『おー、さんきゅ』
テーブルにプリンを置くと、ぷっりん~♪と変な曲をつけて袋から取り出していく。
『あ、これ一つ雫の?』
『当たり前でしょ!なに二つ食べようとしてんの!高かったんだから』
私がぱっと顔をあげて言うとははっと笑う。

