空から雨が降る日。【完】




「髪の毛、乾かさないとだめだよ」

濡れている晴太の髪をバスタオルで拭く。
だけど晴太は私の首すじに顔を埋めてきて。

「…ちょっ、」

その瞬間、ビクンと体が跳ねたのがわかった。

「は、はるた…っ」

逃げたくても逃げれない。

私の手は晴太の頭に合って、どこにやればいいのか居場所を探している。
だけどそんな私になんてお構いなしに、すーっと首筋をなぞってくる晴太の指。

怖い、怖い。

だけど…わかってた。


お酒の入った二人が、こんな密室で夜を共に過ごす。

何もないわけがない。晴太だから、といっても晴太も男。

もう、何も知らない子供じゃない。それは、わかっていた。