それから私は実家から仕事に通っている。 正直不便なこともあるけど、やっぱり実家が一番落ち着くとこもある。 それに… 空雨を一人置いて新しい道になんて、歩けない。 だっていつもスタートするときは隣に空雨が、必ずいたから。 『スタートなんて、できないよ…』 空雨がいないのなら新しい道は、必要ない。いらない。 ぐっと持っていた鞄を強く握りしめ下を向きながら、歩き続けた。