『別に、営業だけじゃなくてもさ。例えば接客業とか。
それにこれから先、どうなるかわかんねーじゃん?いつ俺とお前が離れるのかなんて想像もつかねえ。だけどさ、そのための練習だよ』
『練習…?』
『俺がいなくても、人と関われるように』
それは私にとって小さい頃のからの大きな、課題だった。
友達が少ない私はいつも空雨の後ろばっかについていって、空雨さえいればいいって、それすら思ってて。
なにが起こるか、わからない。
昔なら笑ってなに言ってんのって突っ込めていたのに。なぜか今は、それが本当の気がして―…
『そうだね、…うん。そうするよ』
『おう。頑張れ雫』
おう!と、振り上げられた手に、自分の手をパンっと合わせてその紙を空雨のと一緒に次の日、提出した。

