『お前、営業マンとかやれば?』 『営業―?』 『お前昔からあんま表にでねえじゃん』 『…そりゃ、そうだけどさ。なら営業なんて無理じゃん』 あっちだこっちだと行ってなにかと成果を出さないといけないし、人との関わりが多いし信頼関係なんて…無理だし。 出来っ子ないよ、と紙に目線を移すと私の手からペンと紙を奪い空雨はスラスラと書いていく。 『ん、おっけ』 そこに書かれていたのは、 “人と接する仕事” で。 私は目を見開いて空雨を見た。