早速、自宅のある最上階へと行くと二人で旅行先を変更しようと話をしていた。
優也は会長に逆らうことは良くないと必死に茜に旅行先の変更を取りやめようと説得していた。しかし、茜は二人が行く旅行だから二人が納得しなければ旅行には行かないと、会長顔負けの頑固さを見せた。
「会長の孫だけあって頑として譲らないな」
「あら、そうよ。私の頑固はお祖父ちゃん譲りなんだから。覚えておいてね!」
きっと、気の合う者同士話は合うのだろうなと、優也は笑いが出てしまった。
「分かったよ。それで、どこへ行きたいんだ?」
「お祖父ちゃんはどこを?」
「それが・・・・」
渋る優也からチケットを取り上げると、その行き先はヨーロッパで飛行機の期間から旅行の日程は3週間だと分かる。茜はその期間を見ながら大声で叫んでいた。その次の瞬間、携帯電話を取り出しどこかへ電話をかけていた。
「茜?」
茜の行動の速さに優也はオロオロするばかり。茜は携帯電話を耳に当てるとイライラしながらソファーへと腰かけた。それも、脚を組んで女王様の様な姿で。
優也には茜がそんな威厳を持った女性に見えてしまった。生まれ持った血筋がそう見せるのか、流石にあの会長の孫だと感心していた。



