妖の夢見屋



一度、この泉に入ったら二度と出られない。


つまり、死の泉。


まるで、グリム童話ににでも出てきそうな、綺麗で、神秘的な風景。


小さき頃からの私の居場所。


ここで、死ねるなんて………。


胸ポケットには、しっかりと防水ケースに入れられた、遺書と身分証明証が入っている。


これで、死んでも誰かに私の存在がいたって、分かってもらえる……


ゆっくりと、水に身を沈める。


雨の音しか、聞こえない………