そんな感じで私は終始ドキドキしながらボックス席に座っていた。


気づけば学校の最寄り駅につく。


「じゃあ俺先行くわ!」


片手を上げ、望月先輩は電車を降りる。


私も続いて電車を降りる。


改札を抜ける。


「ひなたちゃん!」


後ろから茉凛ちゃんが駆け寄ってきた。


「おはよ!ひなたちゃん!ボックス席でのこと、みてたよー」


茉凛ちゃんはにやにやしながら言ってくる。


「みっ見てたの!!?」


「私も同じ電車だってこと忘れないで欲しいなー?」


あ、そうか!


昨日一緒に帰ったってことは電車も同じってことで…


あれ見られてたのか…。


「私すっごいにやけてなかった!?」


「にやけてました。真っ赤でした」


「最悪だー!もう!」


「ひなたちゃんが怒ったー!」


笑いながら走っていく茉凛ちゃんをカバンを振り回しながら私は追いかける。


そのまま校門を通り抜け、教室へと駆け込む。


ホント朝から騒がしくてすみません。