支え愛



「疲れたぁー」


「そろっと休憩入れない?」


「もう?はやいよみんな!」


「村上が元気すぎんだよ」


昼休み。


毎日学年ごとに交代で体育館を使うことが出来る。


今日は1年生が体育館を使える日。


もうすぐ球技大会だから生徒が沢山いる。


「みんな!そんなんじゃ勝てないよ」


「最初は1番やる気なかった村上が今は1番本気じゃん」


「本気じゃなきゃ楽しくないでしょ。優勝するって言ったのは誰?」


「俺。よしっ!やるか!」


毎日部活で厳しい練習をしているせいか、光牙と裕也は入学当時より体ががっちりしてきた。


あ、そういえば


「ポジションきめない?」


いまは適当なポジションで練習してるけどポジション決めた方がやりやすいんじゃないかな?


「そーだな」


「村上さんが決めて」


可愛い顔した裕也が私の顔をのぞき込んでウインクしてくる。


この人もまた、モテ男だ。


イケメンで明るい光牙。


身長高いくせに童顔の裕也。


2人ともホントにモテる。


「いいの?私が決めて」


「いいよ。司令塔でしょ?」


司令塔か…。


あの時ちゃんとやれてたかな?


自信ないや。


でも今はみんなが信頼してくれてるからやりやすい。


引き受けてよかったな。


「じゃあ光牙はPFね。裕也はSG。2人とも部活と同じポジションでよろしく!」


「おう!任せろ!」


「シュートいっぱい決めるね」


ふたりは快く承諾してくれた。


残るふたりはどうしよう。


1人は丸山朋樹。


身長がものすごく高い。


光牙や裕也も充分高いんだけどそれよりも高い。


筋肉もしっかりしてる。


もう1人は青木純。


身長はそんなに高くないけど朋樹よりも運動神経が良くて、いろんな部活から『助っ人に来て』と頼まれている。


決めた。


これしかない。


「朋樹はゴール下の守護神、Cね!」


「わかった!ゴール守ればいいんだな」


「うーん…リバウンドとか、お願いね?」


「よしっ!」


親指を立てて私に向けてきた。


「純はSF」


「SFってなにすんだっけ?」


「オールラウンドにプレイする!純は何でもできるからぴったりだと思う!」


「よくわかんねぇけど頑張るわ」


みんな納得してくれてよかった。


私はほっと胸をなでおろす。


すると、光牙が肩を組んできて


「勝つぞ。先輩後輩関係ねえからな」


というと


「「おう!」」


ほかのみんなも言う。


それからチャイムがなるまで練習は続いた。