支え愛



「あれ?雨やんでるじゃん」


家を出た時に降っていた雨はすっかりあがっていた。


でも今日は気温が高い。


「ホントだ。ラッキー」


海斗は傘を持たずに出たけど帰り雨降ったらどうするんだろう。


ひとつあればいいかな?


と私は自分の傘を持って海斗の後を追いかけた。


「置いてくぞ」


「待ってよ」


海斗は冷たいようだけど実は優しい。


昔から全然変わってない。


海斗の横をぴったり歩く。


「茉凛」


急に名前を呼ばれる。


「なに?」


「お前さ」


海斗が急に立ち止まる。


私は海斗を振り返る。


「好きな奴とかいないわけ?」


「えっ!?」


突然の出来事に驚きを隠せない。


今までずっと一緒にいてこんなこと聞かれたのは初めてだったから。


「お前さ、モテるんだよ。だから彼氏とかつくんねぇとかなって」


そう言って私の方に近づいてくる。


そして私は抱きしめられた。


熱い。


気温のせいかな。


違うよ。


海斗のせい。


「かい…と?」


「誰にも渡したくねえ」


「…んっ」


唇が触れた。


ファーストキスなんだけど。


まあ、海斗だからいいか。


ううん。


嬉しい。


「海斗」


「……。」


海斗はそれから何も言わずにコンビニへと足を運んだ。


あーあ。


なによ。


なんで何も言わないのよ。


今のキスはどーいうことよ。


どういう意味なのよ。


そんなこと聞けるはずもなくて。


私は海斗から少し遅れてコンビニに入った。