ここは…どこだろう…

目が覚めると私は暗闇の中にいた

また置いて行かれたのかな?

このまま…死んじゃうのかな?

アハハハ…あれだけ死にたがってたのに

大切な人たちができたからかな?

翠に出会ったからかな?

死ぬのが…怖い…

戻りたい…でも…1人いるのが

いやなんだ…

?『大丈夫よ…凪穂」
 
私を後ろから抱きしめた温もり

この温もりは私は知っている

 「母さん」

母『こんな所にいてはだめでしょ?』

 「私…また…1人になるのが怖い」

あの暗闇にいるのが

痛い思いをするのはもう嫌だ

母『素直になったわね…
  これも翠くんのお陰かしらね』

 「そうかも…翠にあって
  会いたい人たちにも会えた
  助けたいと思える人にも会えた
  誰かを愛おしいと感じられた
  全部…翠のおかげだよ…」

あの日、翠に救われなければ

今の私はいなかった

誰とも出会わずに死んでいた

何にも気づかずに死んでいた

全部…翠に出会ったからなんだ…