「大丈夫だ、言ってないから」

凪「そう……ねぇ父さんは?」

まさか、凪穂の口から

父さんという言葉か出てくると思わない

 「もうすぐでくる」

そう言っていると足音をたてながら

親父が入ってきた

?「凪穂っ!よかった…本当によかった」

 「と…さん?」

?「あぁ…よかった…すまん
  母さんを守れず…すまんかった」

親父がこんなに泣くのは

あの日以来だな…

凪「母さんからの伝言です
  『無事に帰れなくてごめんなさい
  貴方のことだからきっと
  自分事を責めてるとおもうけど
  あなたが悪いんじゃない…
  だから…私の大好きな笑顔を
  皆に見せてあげてほしい』」 

母さんは…全部を知っていた

親父がどうなるのか…

周りがどうなるのか全て分かっていた

凪「『私は…もうここにはいないけど
  必ずまた出会うから…
  その時はまたその笑顔をみせてね
  これが貴方の重荷にならなければ
  いいんだけれど…
  私は貴方と出会ってよかった
  愛してる…渚』」

そこにいた誰もが、

その言葉で涙を流した…