あれが最後だったのか?

凪穂…目覚ましてくれ

おまえを待ってる奴は

沢山いるんだぞっ







目を覚まさず時間だけが過ぎていく

親父も見舞いにきたと同時に

泣きながら頭をなでていた

そりゃあそうだ…ずっと探していた

最愛の娘…母さんとの最後の繋がり

親父だって…母さんがいなくなって

どうしたらいいのか分かっていなかった

最近なんだよ…元に戻ったのは

なぁお願いだ…凪穂…

親父だけは…拒絶しないでくれ


その時、繋いでいた手に力がこもった

 「っ!凪穂?」

凪「…に…さん…」

 「よかった!よかった…」

俺はすぐに親父に伝えた

多分、すぐにくるだろう

凪「兄さん…翠には」