「ごめんね…」

翠「無事ならいい……
  それとありがとな…同盟話のこと
  全然受け入れて貰えなかったから」

そうだったんだ…

 「別に大丈夫だよ?
  純ちゃん優しかったし」

翠「ハハ、そんなの聞いたら
  親父達は驚きもんだな」

そんなに怖いのかな?

でも…ここには一つだけないものがある

 「翠…行きたいところがある」

私は昨日泊まった部屋にいき

隣の襖を開けてみた

そこには仏壇と女の人の写真があった

やっぱり…

純「そいつは俺の女だよ」

後ろには純ちゃんが目を細めながら

仏壇の前に座った

 「その人は…体が弱かった
  それでも純ちゃんは愛した
  その人も純ちゃんを愛した
  でも…いなくなった…」

純「俺が守らなきゃなんねぇのに…
  あいつを見つけられなかった」

そりゃあそうだ

見つけられるはずがない

その人は今…植物状態なのだから

それに情報は私がロックしていた

だから、ねらわれる心配はなかった

けど…いまのあの人を会わせていいのか…

純「美雪…お前は…もういないのか?」

そうか…純ちゃんはずっと信じてたんだ

どこにいるかも分からない

生きているのかも分からないあの人を

必ず生きていると…必ず見つかると

信じて待っていたんだ