雅「でも…まさかお前がなぁ」

凛「娘がもう1人できたみたいで
  嬉しいわぁ~」

いい年して何言ってんだか

電話が終わった凪穂は

覚悟を決めたように戻ってきた

部屋に戻ると、凪穂はフードを取った

そう言えばあいつら以外顔を見せてない

お袋たちも知らないだろう

こいつが…白猫何だと言うこと

 「凪穂?大丈夫か」

凪「明日…白猫になる」

 「…わかった…安心しろ…
  白猫のそばには俺がいてやる」

凪穂は最初の時と比べ

俺に心を開きかけている

このままお前を俺の物にしたい

凪「ねぇ知ってる?白猫がどんなふうに
  言われているのか」

それは俺でも知っているさ

ここでは有名だったんだから

 「たしか…『怒らせれば誰にも
  止められない白猫…族の中でも
  その姿を見たものは全員
  裁かれた物だけ…』だったか?」

俺がそう言うと頷きながら

こちらを向いた

凪「白猫はね…私の本当の姿
  でも、白猫でいられる時間は
  限られた時間だけ…だから
  抗争の時もでてなんてこれなかった
  まぁ、そのせいであんな
  事件なったんだけどさ」

あんな…事件…

そういえば、噂になっていたな

一度も負けたことのない

白猫が率いる白虎から死人がでた

それも…幹部が…だ

それからだったはずだ

白猫の消息不明になったのは

 「翠も知ってるでしょ?事件のこと
  あれで死んだのは…私の妹分…
  つまり、秋の双子の妹…
  さっきでてきた宮崎沙耶はね
  私達の仲間だった…信じてた
  もう1人の私の妹分のようで…
  沙耶を拾ったのも私なの…だから…
  あれは私のせいだった…
  それから幹部が変わったの…
  先代の幹部はね沙耶への怒りを
  私にぶつけてきた…消息不明って
  言うのもね…監禁されて殴られてた
  世界最強が情けないよね…でも…
  どうしても…その人達を…
  嫌いになんてなれなかったの」