どうしてこいつは我慢をするのか…

こんなに震えて…

慧「大丈夫なのか?凪穂は」

 「発作を起こしそうになってる…」

これ以上何かあるとは思えないが

発作になれば大変だ

 「にしても、珍しいな親父が
  母さん以外を心配するなんて」

慧「そりゃあ娘だからな
  お前があん時みたいな女を
  捕まえなくてよかった」

あいつか…

凪「あいつ…?」

 「あぁ…さっき俺のことら話したろ
  その中の1人が俺をねらってな
  危うく死ぬところだった」

そう言うと凪穂は起き上がろうとし

そいつの名前を聞いてきた

 「名前はたしか…」

思い出せねぇ…てか、

凪穂以外の女の名前なんて

母さんと婆しかしらねぇよ…
梨「まったく…宮崎沙耶って奴よ」

凪「みや…さき…さや?…
  そんな…そんなはずは…」

いきなり言われた名前に

凪穂は驚きながら震えていた

 「何か知ってんのか?」

凪「わ、私がまだ中2のころ…
  弟分を殺そうとして…それで私…
  務所送りにした…もう二度と
  出さないって…」

弟分…仕方がないことでも

凪穂から男の名前が出てくると

イライラしちまう…

梨「あなた今何歳?」

 「17です…」

三年前に捕まってから出た

でも、いったいどうやって…

凪「秋…秋が危ないっ!」