翠「俺は…お前と出会う前…女は
  ただの道具だとおもった
  女なんていらない…裏切る
  俺は誰にも見てもらえなかった
  でも、お前に会った時お前になら
  裏切られてもいいと思った」

私に裏切られても…いいだと… パシンッ

気がつけば私は翠を叩いていた

 「私が裏切る?裏切られることが
  一番嫌いな私が裏切るとでもっ!?
  バカにしないでよっ私は誰も
  裏切ることはないっ」

誰かを裏切るなんて

絶対にしない…するはずがない…

 「あんたが私をどう思っていようが
  どうだっていいのっ道具でも
  なんでも…それでも…今のあんたが
  いるなら、昔がどうだろうと
  私には関係ない」

私は何を言っているの?

そんなことをいったら…私が

こいつを信用しているような感じじゃん

翠「俺は…お前に嫌われたくない」

立っていた私のお腹に顔を

埋めるように抱きしめられた

こんな事されたら怒れないじゃない…

私はそっと彼の頭を撫でた

 「私は嫌いになんかならない…」

あなたがそう望むなら…

 「あなたが望むことなら私はやる
  道具にでもあなたの女でもなる」

信じることのできない私には

こんなことしかできない