凪「怖いですか?」

ふと聞かれたことに俺は

肯定も否定もしなかった

 「お前は、恐がられたいのか?」

凪「…さぁ…どうなんでしょうね」

凪穂は外を見ながら目を細めた

 「…凪穂…俺はな、極道の若頭だ
  そんなもので怖がらない」

凪「皆…そう言ってた」

皆?こいつにも仲間がいたのか

 「凪穂、俺の女なになれ」

凪「…裏切る…」

 「裏切らない…だがお前が
  裏切ったときは殺す
  そして、俺も死ぬ」

凪穂は目を見開きながらまた

涙を流していた…