ノックしようとした時、中から声が聞こえた。


独り言……?

悠くんの声。


「……っんで…俺なんっだよ……
俺はずっと……彩希のそばに……いたかったのに
俺…なんであとちょっとしかここにいれねぇんだよっ…
わけわかんねぇよ……
こんなことになるなら……
彩希と出会わなきゃ……よかった…のに
彩希が辛いの……わかってんだけど……
俺……どうすりゃいいわけ……?
彩希は…今…絶対しあわせじゃねぇ……」


涙が、溢れる。
悠くん…ごめんね。私がちゃんと笑えてないからだよね。
ほんと、ごめん。
でもね。
悠くんは……