どういうこと?

私なんかしたっけ?

「私、そんな邪魔だった……?」

静かに涙を流してる悠くんと違って、私はボロボロと涙を流す。

「邪魔じゃない。」
「ならなんで!!」
「俺がいると、彩希の中に俺がいると
彩希が前に進めない。
俺を忘れて、幸せな恋愛して、幸せに生きてよ。
彩希には笑っててほしいから。
俺が死ぬとき、お前このままだと泣くだろ?
だから、嫌われようって魂胆。」

悠くんは自嘲的に笑う。

それが余計、悠くんの中にある悲しみを、寂しさを表していた。

「バカじゃないの?
私は、縁切っても悠くんのことは忘れないし、幸せな恋愛なら今してる!
悠くんに会えるだけで幸せなの!
私は笑ってるよ?
悠くんと話せるだけで嬉しいの!
悠くんがいなくなる時泣いて何が悪い?
むしろ、いなくなるなんて思ってないから!」