本当に隣のクラスに用があったのかもしれないけれど、話す機会を失ってしまった。小池さんの席の横にポツンと残されて立つ私をクラスのみんなが見ている。
こんなところで注目を浴びても……肩をすくめて自分の席に戻った。
戻るときに岡くんと目が合う。『大丈夫?』と口パクで心配してくれたから、首を小さく縦に振った。
小池さんは一時間目が始まる直前に戻ってきた。
放課後、私は再度小池さんに近付いた。
教室では無理だと思ったから、家の最寄り駅の改札を出てから話し掛けた。
同じ中学出身だから利用駅も同じで、今までも朝や帰りに何度か姿を見掛けたことがあった。だけど、お姉ちゃんと仲が良かった人だとは思わなかった。
「小池さん、少し話したいんだけど」
小池さんは背後から声を掛けられたことに驚いたようで体をビクッと揺らしてから、嫌そうな顔で私を見る。
こんなところで注目を浴びても……肩をすくめて自分の席に戻った。
戻るときに岡くんと目が合う。『大丈夫?』と口パクで心配してくれたから、首を小さく縦に振った。
小池さんは一時間目が始まる直前に戻ってきた。
放課後、私は再度小池さんに近付いた。
教室では無理だと思ったから、家の最寄り駅の改札を出てから話し掛けた。
同じ中学出身だから利用駅も同じで、今までも朝や帰りに何度か姿を見掛けたことがあった。だけど、お姉ちゃんと仲が良かった人だとは思わなかった。
「小池さん、少し話したいんだけど」
小池さんは背後から声を掛けられたことに驚いたようで体をビクッと揺らしてから、嫌そうな顔で私を見る。


