「多分ね、交通事故が原因だと思うんだけど。ドラマや漫画とかで見たことないかな……ぶつかった調子に体と中身が入れ替わるというのなんだけど、分かるかな?」
「ええっ? 体と中身が入れ替わる? つまり、その体は松本さんだけど中の人間は妹さんというわけ?」
「うん、そういうわけ」
「そんなこと本当にあるんだ……」
岡くんは信じられないと動揺していた。分かってもらうのは無理かな。
顎に手を当てて、じっと地面を見ている岡くんが何を考えているのか気になる。
公園に柴犬を連れた男性がやって来た。柴犬は岡くんの靴の辺りをくんくんと嗅いでいる。それで我に返ったのか彼は顔を上げた。
そして、私を見る。
「信じられないことだと思ったけど、松本さんの雰囲気が違うのといろんなことを覚えていないことを考えたら妹さんが行っているのは嘘ではなく本当なんだと信じられてきた。そうか、別人だったからか」
岡くんは納得した様子でうんうんと何度か首を縦に振る。
「ええっ? 体と中身が入れ替わる? つまり、その体は松本さんだけど中の人間は妹さんというわけ?」
「うん、そういうわけ」
「そんなこと本当にあるんだ……」
岡くんは信じられないと動揺していた。分かってもらうのは無理かな。
顎に手を当てて、じっと地面を見ている岡くんが何を考えているのか気になる。
公園に柴犬を連れた男性がやって来た。柴犬は岡くんの靴の辺りをくんくんと嗅いでいる。それで我に返ったのか彼は顔を上げた。
そして、私を見る。
「信じられないことだと思ったけど、松本さんの雰囲気が違うのといろんなことを覚えていないことを考えたら妹さんが行っているのは嘘ではなく本当なんだと信じられてきた。そうか、別人だったからか」
岡くんは納得した様子でうんうんと何度か首を縦に振る。


