一つの封筒を柴山くんの前に置くと、彼は封筒と私を交互に見た。私は「開けてみて」と言う。
柴山くんは中から取り出した写真を見て、目を丸くする。
「これ……」
「花実があとであげると約束していたと思うんだけど」
「はい。花火大会で撮って、あとであげるねと言われていて、そのうちくれるんだろうなと思っていたら……事故で……」
柴山くんは写真を眺めて言葉を詰まらせた。彼にとっては辛い思い出かもしれない。持っていても辛くなるというなら持って帰ろう。
「この時の花実さんはとてもかわいくて……一緒に写真を撮ってもらえない?と言われたのが嬉しかったです。。だから、写真をもらえるのを楽しみにしていたし、もらったら伝えようと思っていました」
「えっ? 何を伝えようと?」
「俺の気持ちを。俺、花実さんが好きでした」
柴山くんは澄んだ瞳を私に真っ直ぐ向けて、花実への想いを告げた。私のことを言われたのではないけど、嬉しくなって胸がじーんと熱くなる。
柴山くんは中から取り出した写真を見て、目を丸くする。
「これ……」
「花実があとであげると約束していたと思うんだけど」
「はい。花火大会で撮って、あとであげるねと言われていて、そのうちくれるんだろうなと思っていたら……事故で……」
柴山くんは写真を眺めて言葉を詰まらせた。彼にとっては辛い思い出かもしれない。持っていても辛くなるというなら持って帰ろう。
「この時の花実さんはとてもかわいくて……一緒に写真を撮ってもらえない?と言われたのが嬉しかったです。。だから、写真をもらえるのを楽しみにしていたし、もらったら伝えようと思っていました」
「えっ? 何を伝えようと?」
「俺の気持ちを。俺、花実さんが好きでした」
柴山くんは澄んだ瞳を私に真っ直ぐ向けて、花実への想いを告げた。私のことを言われたのではないけど、嬉しくなって胸がじーんと熱くなる。


