イジメ返し２ ～恐怖の復讐劇～

「今ここでロッカーから日野田を助けたり、先生にチクったりすればこの写真ネットでバラまくから。学校裏サイトにも貼るよ？そしたら日野田、学校に来られなくなっちゃうね？」

「そんな……!!」

「それでもいいなら勝手にしなさいよ。でも、日野田はどう思うかな～？こんな写真を不特定多数の人が見るネットに載せたりしたらすぐに拡散されちゃうし」

綾香はあたしを脅している。

もし里ちゃんを助けたり先生にチクったりすれば、里ちゃんの写真をネットでバラまくと。

息が詰まる。どうやったら里ちゃんを救えるんだろう。

考えても考えてもいい答えが浮かばない。


「優亜……!!お願い！ここから出して!!」

ロッカーの中から里ちゃんのくぐもった絶叫と扉を叩く音が脳に響く。


助けたい。今すぐに里ちゃんを。

だけど、助けたら里ちゃんの過去をネットやほかの生徒に晒されてしまう。

「どうすんのかさっさと決めてよ。つーか、アンタもロッカー抑えるの手伝って！」

あたしにロッカーを抑えるように指示するマミ。

どうしたらこんな鬼畜なことができるんだろ。