「ほら、逢沢さんもそういってるでしょ?あとは逢沢さんと柴村さんを中心に作ってみて。それと、さっきから見てたら3人でおしゃべりしていることが多すぎるわよ。楽しくやるのはいいけど、授業中だっていうことを忘れちゃだめよ。分かった?」
先生に諭され黙って頷くマミ。
先生はあたしの肩をポンッと叩くと、隣のテーブルに移動した。
綾香は何も答えずにただまっすぐあたしを睨み続けている。
あたしは目をそらさず綾香を見つめ返した。
やられっぱなしじゃいられない。
あたしは絶対に負けない。
「チッ。やってらんねー!!」
マミが菜箸をバンッと台に叩き付けた途端、険悪な雰囲気を察して周りにいたクラスメイトがざわつく。
あたしは表情を変えずに平常心を装って菜箸を握り締めて調理台に向かった。



