週明けの月曜日、初めての調理実習。
調理実習室に入ると、それぞれの班に分かれて作業が始まった。
「今日はミートスパゲッティとスープを作ります。さっき説明した通りに作ってね。くれぐれもやけどなどしないように」
先生の話を聞き終え、四角い調理台を囲むように立つ。
あたしの隣には柴村さん。
台をはさんだ反対側には綾香とマミとみやびが立っていた。
「休まないで来るなんていい根性してるじゃない。つーか、なんかこいつらと同じ班だと作ったものもまずく感じそうじゃない?」
「わっかる~!!うちら3人で適当に作っちゃおっか」
綾香の言葉に賛同するマミ。
みやびは二人の会話には加わらず黙々と調理器具を用意していた。
3人はあたしと柴村さんの存在を完璧に無視して作業を続ける。
「あたしたちはできることをやろうか?」
「……はい」
隣にいる柴村さんにそういうと、柴村さんは小さくうなづいた。



