その日からしばらく、あたしは食べることも笑うことも寝ることもできなかった。
小学校にそのままに通うこともできず、中学入学と同時に遠方の親戚の元でお世話になることになり引っ越した。
毎週心療内科のカウンセリングに通い、気持ちを落ち着かせるために薬も飲んでいる。
知っている人が誰もいない街。
美亜と母が首を吊ったあの公園ももうそばにはない。
少しづつ、あたしは心の傷を癒してきた。
けれど、それもつかの間。
今度は自分が美亜と同じいじめのターゲットになってしまったのだ。
でも、あたしはイジメになど絶対に負けはしない。
美亜の為にも、絶対に。



