美亜が自殺した後、酒浸りだった母は後を追うように3日後同じ木で首を吊った。
もう何が起こってもおかしくはないと思えるほどにあたしは病んでいた。
悲しいとか寂しいとか辛いとか、そんな感情すらよくわからないほどに混乱していた。
美亜との記憶もほとんど残っていない。
むしろ、小学校時代の記憶がすべて抜け落ちてしまっているようだった。
気付くと2人の葬儀は終わっていた。
遠い親戚が数日おきにうちへやってきて食料やお金を置いて行ってくれたおかげで生活するに困ることはなかった。
四十九日に近付く頃には、学校内でイジメの有無のアンケートがとられたと聞いた。
でも、美亜のクラスの誰一人としてイジメがあったと話した生徒はいなかった。
美亜がなくなってから1か月半ほどたったある日、あたしは美亜の部屋へ入る決心を固めた。
あの子が何をされていたのか、どんな仕打ちを受けてきたのか……
それを知らなくてはいけないと強く思った。



