『ねぇ、美亜。もしかしてイジメられてるの……?』
家に帰って美亜に尋ねると美亜はケラケラと笑った。
『何言ってるの、お姉ちゃん!!私が昔から誰とでも友達になれるの知ってるでしょ?』
『それは知ってるけど……。でも、もし困ったことがあるなら……』
『ないない!!そんなのあるわけないじゃん!!』
その言葉が美亜の強がりなのはうすうす気がついてはいた。
だけど、そこまで深刻には考えていなかった。
『大丈夫』と言っていたはずの美亜はその日以降も頻繁にあたしのクラスにやってきた。
最初は『優亜と美亜ちゃんって仲良し姉妹だね』と笑っていた友達も少しづつ変化していった。
『ねぇ、優亜の妹って友達いるの?』
そんなストレートな質問をぶつけられることもあった。
そのたびにあたしは笑って『いるよ~。今、仲良い子とケンカしちゃったみたいでクラスにいずらいんだって』と答えた。
でも、限界が近づいていた。
美亜はいつもあたしの後ろをついて回るようになった
休日どこへいくのにも一緒に行きたがるようになり、自分の部屋に引きこもっていたのが嘘のように度々あたしの部屋にやってきた。
その頃、両親が離婚した。
父は家庭をかえりみない人で両親は毎晩のように夫婦喧嘩をし、離婚をキッカケに母は不安定になりお酒を飲むことが多くなった。
うちの家庭はボロボロだったけれど、見て見ぬふりをして必死に耐えてきた。



