イジメ返し2 ~恐怖の復讐劇~


「ある日突然、バイ菌扱いされて靴を隠されて悪口を言われて無視されるようになったの。その原因が絵のコンクール。校内であたしだけが入賞して綾香ちゃんは賞が取れなかった。綾香ちゃんは自分の描いた絵によっぽど自信があったみたいでさ。自分が選ばれなかった腹いせにあたしをイジメるようになった」

「何それ……。そんなのひどすぎるよ……!」

「イジメってさ、自分より劣っている人をターゲットにするわけじゃないんだよ。自分より優れていることで妬(ねた)まれてイジメられる場合もあるの」

里ちゃんの表情は固い。

「あたしだってね、最初は戦ったよ。あたしは何も悪いことなんてしてないって思ってたから。でもさ、自分の権力をひけらかして、周りを仲間にして『イジメられるアンタが悪い』って何度も何度も洗脳するように言われ続けて……ある日心の中にポッカリ穴が開いちゃった。自分が悪いとすら思った。だから、あたし、あれ以来絵が描けなくなったの」

つらそうな表情の里ちゃんに胸が締め付けられる。

「イジメは中学に行ってもずっと続くんだと思ってた。だけど、綾香ちゃんは新しいターゲットを定めた」

「それが……柴村さん?」

「そう」

一年の初めてのテストの時、学年で唯一全教科100点を叩きだした柴村さんを先生がたたえた後、イジメは始まった。