「バカだわ~アンタ!この状況でよくそんなことが言えたわ~」
茶化すように言うマミ。
「ふーん。アンタ、あたしたちに盾つくわけ?いい度胸してるわね」
そういうと綾香はあたしの腕の中の教科書をひったくった。
「やだっ、何!?」
驚いている隙に綾香はあたしの教科書を掴んだまま窓際に移動した。
もしかして――!!
「や、やめて!!」
慌てて追いかけたものの、一歩遅かった。
綾香は窓を開けると、教科書を外に放り投げた。
「そんな……」
窓から顔を出すと、教科書が地面に転がっていた。
「あっ、ごめーん。手が滑っちゃった」
「わざとでしょ!?」
「ハァ~?言いがかりやめてくんない?ケンカ売ってきたのアンタでしょ?売られたケンカは買わないとね?」
綾香は鼻歌交じりであたしの隣にやってきた。
「もう後戻りはできないから。あたしに刃向かったことあとで後悔しても遅いわよ?」
綾香はそう言うと、鼻歌を口ずさみながらマミとみやびのもとへ歩いて行った。



