なんて答えたらいいのか迷っていると、パシンッという乾いた音の後右頬がジンジンと痛んだ。
「何とか言えよ」
目を見開いているあたしの視界に再び綾香の手のひらが飛び込んでくる。
その瞬間、今度は左頬に痛みが走る。
ようやく顔を手のひらではたかれていると気付く。
「どうして……?」
思わず漏れる言葉。
どうしてこんなにひどいことができるの?
どうして……顔をたたくなんて……!
「どうしてって?そんなのアンタがウザいからに決まってるだろ?目障りなことしてんじゃねぇよ」
綾香はそういうと、あたしの机を思いっきり足で蹴飛ばした。
ガシャンっという音を立てて倒れた机。
中からさっきしまった教科書が床に散乱する。



