イジメ返し2 ~恐怖の復讐劇~


一瞬にして喉の奥がつまり言葉を発することができなくなる。

頭の中をぐるぐると回る言葉。

柴村さんよりまし……?

悪意のある綾香とマミの言葉。

教室中から浴びせられる冷たい視線

その視線が何を意味しているのかよくわからない。

だけど、好意的な目でないことは確かだ。

そのとき、教室の扉が勢いよく開いた。

「――先生、戻ってきたよ!!」

里ちゃんの言葉にマミとみやびがパッと柴村さんから手を離す。

「――誰にも言うんじゃないわよ。チクったら今度は全裸にしてやるから。いいわね?」

綾香はすっと立ち上がると、柴村さんのお腹を踏みつけた。

「ここにいる全員が共犯者だからね~!ちゃーんっと覚えておいてよ~?」

マミが教室中をグルリと見回す。

そして、3人は何食わぬ顔で席に戻っていく。

「うっ……」

苦しげな声を漏らしたあと、柴村さんはゆっくりと動作で立ち上がり椅子に深く腰掛けた。