でも、そんなに単純なことではなかったとすぐに思い知ることになる。
「柴村が抜けてアンタがあたしたちの班に入るってこと?」
「そう。そうすれば……」
「――何言ってんの、アンタ。なんでそんなことをアンタに決められなくちゃいけないわけ?調子乗ってんじゃねぇよ」
綾香が鬼のような形相で睨む。
「えっ……?」
予想外の反応に面食らう。
何かとんでもない失敗を犯してしまったかのように、背筋が冷たくなる。
「アンタが班に入ってあたしたちが喜ぶとでも思った?バカじゃないの。アンタ、どんだけ自分のこと過大評価してんのよ。アンタも柴村も同じ。ほぼ同類!」
「ちょっ、綾香言い過ぎだって~!!あんまりいじめちゃ可哀想じゃん。かわってくれるって言ってんだから、かわってもらおうよ。柴村よりはちょっとはマシじゃん?」
綾香に続いたマミの言葉に大きく目を見開く。
柴村さんよりは……ちょっとはマシ?
それってどういう……。



