「ひぃっ!!」
カンナの顔を見るなり、柴村さんが顔を引きつらせて後ずさりする。
「カンナってばどこにいってたの?」
「ごめんごめん、ちょっと準備に手間取っちゃって~!」
カンナは部屋の中に入ると、後ろ向きに扉を閉めた。
その手には黒い四角い物が握られている。
「ねぇねぇ~、二人で一体何の話をしていたの~?カンナにも教えて~!?」
「ごめんなさい……!お願いだからここから出してください……!!」
「もう、静子ちゃんってば~!そんなに怯えないでよぉ~?カンナと静子ちゃんはよーーく知ってる間柄じゃない~!」
「よく知ってる……って、2人って友達だったの?」
思わずそう尋ねると、カンナは大きくうなづいた。
「そうだよぉ~!優亜ちゃんだけには特別に教えてあげる!実はねぇ、カンナと静子ちゃんは血の繋がった姉妹なのぉ~!」
「え……?何それ。意味が分からないんだけど」
「正式には、お母さんが違うの~!カンナのパパが不倫してできたいらない子が静子ちゃん~!ねっ、そうだよねぇ~?」
いらない子……?
「そ、そうなの……?」
柴村さんは何かに怯えたように小刻みに震えながら小さくうなずいたあと、あたしに視線を向けた。
そして、小さく口を動かした。
『逃げて』
え……?逃げろってどうして?今日はイジメ返しのお祝いをするためにここに集まったんだよ?
声を出さずに放った柴村さんのその言葉をカンナは見逃さなかった。
カンナの顔を見るなり、柴村さんが顔を引きつらせて後ずさりする。
「カンナってばどこにいってたの?」
「ごめんごめん、ちょっと準備に手間取っちゃって~!」
カンナは部屋の中に入ると、後ろ向きに扉を閉めた。
その手には黒い四角い物が握られている。
「ねぇねぇ~、二人で一体何の話をしていたの~?カンナにも教えて~!?」
「ごめんなさい……!お願いだからここから出してください……!!」
「もう、静子ちゃんってば~!そんなに怯えないでよぉ~?カンナと静子ちゃんはよーーく知ってる間柄じゃない~!」
「よく知ってる……って、2人って友達だったの?」
思わずそう尋ねると、カンナは大きくうなづいた。
「そうだよぉ~!優亜ちゃんだけには特別に教えてあげる!実はねぇ、カンナと静子ちゃんは血の繋がった姉妹なのぉ~!」
「え……?何それ。意味が分からないんだけど」
「正式には、お母さんが違うの~!カンナのパパが不倫してできたいらない子が静子ちゃん~!ねっ、そうだよねぇ~?」
いらない子……?
「そ、そうなの……?」
柴村さんは何かに怯えたように小刻みに震えながら小さくうなずいたあと、あたしに視線を向けた。
そして、小さく口を動かした。
『逃げて』
え……?逃げろってどうして?今日はイジメ返しのお祝いをするためにここに集まったんだよ?
声を出さずに放った柴村さんのその言葉をカンナは見逃さなかった。



