「でもまさか、アンタが関先生と結婚してるなんてねぇ。関先生って地味な女がタイプだったんだ。アンタが中学時代イジメられてたこと、先生知ってるの?恥ずかしいわよねぇ、奥さんが元イジメられっ子だなんて」
「そうね。確かに私はイジメられていたわ。でも、それが今と何の関係があるの?今は友達もたくさんできたし、結婚してお腹の中には子供がいる。それを楽しみにしてくれている両親も。私は今とっても幸せよ。若菜さん、あなたは?」
「私だって幸せよ。きっとあなたよりもずっとね。これからはもっともっと幸せになる予定だから」
「そうなのね」
「そうよ。私はずっと勝ち組なの。アンタはこれから先もずーーーーっと負け組」
だって、アンタと関先生は離婚する運命なんだから。そして、彼は私と結ばれる。
残念だけど、これ以上の幸せがアンタに訪れることなんてないんだから。
「最近マリとつるんでるんだって?あの子に聞いた。久しぶりに会ったらあの子おばさんみたいになってて笑えたわ。いじめられっ子のアンタとお似合いね」
「マリはすごくいい子よ」
「そう?私はもう一緒に出歩いたりとか無理。あんなのと同じレベルだって思われたらいやだし」
「あなたって本当に可哀想な人」
聞き覚えのある言葉に思わず顔を持ち上げる。
「あなたは中学時代から何も変わっていないのね」
「は……?なによ、それ」
瑠香のことを睨み付ける。
「人をイジメるのってそんなに楽しい?こんなことばっかりして情けない」
中学時代の瑠香の言葉。
その続きは確か……
『いつか自分に戻ってくるから』だ。



