「何よこれ……!!」
職員用の下駄箱を開けた瞬間、見覚えのない封筒が入っていた。
それを見て絶句した。中の写真には私と関先生がラブホテルに入る瞬間が収められていた。
ドクンッと心臓が嫌な音を立てて震える。
誰なの!?この写真を誰がこの下駄箱の中に入れたの――!?
写真をバッグに押し込んで職員室目指して歩みを進める。
一刻も早く関先生に話さなくてはならない。
どうせ関先生と奥さんの中は冷え込んでいる。
これを機に離婚を速めたっていい。
けれど、綺麗に離婚してもらわなくてはならない。
不倫が奥さんにバレ、慰謝料を請求されるなんてもっての外。
職員室の扉を開けると、普段と変わらぬ光景が広がっていた。
「若菜先生、おはようございます」
「おはようございます……」
いつものように自分の席に向かう。
関先生は席に着き、書類を見つめていた。
私の存在に気付いているはずなのに顔をあげようとはしない。
もしかしたら先生の下駄箱にもこの写真が入っていたのかもしれない。
そうだ。きっとそう。
ひとまず落ち着かなくては。慌てたり動揺したりすれば、相手の思うつぼ。
私は席に着き深呼吸を繰り返した。
大丈夫。大丈夫だ。
スマホを取り出し、関先生にメッセージを送る。
『大事なお話があります。連絡ください』
でもメッセージを送った後も、先生に反応はなかった。



