イジメ返し2 ~恐怖の復讐劇~


あれから一睡もできなかった。

寝不足のせいで目の下に大きなクマができてしまった。

コンシーラーで必死に隠したものの、顔色が優れない。

勝手に事業を立ち上げて失敗してその尻ぬぐいを私にさせようなんて虫が良すぎる。

母も母だ。あの男の口車に乗せられた挙句娘に泣きついて電話をしてくるなんて。

「ずっと電話なんてかけてこなかったくせに」

昔からそうだった。本当の父との離婚も母の不倫が原因だと親戚のおばさんが話していたのを聞いたことがある。

自信過剰で自己中心的で嫌な女。困ると泣いてすがるくせに、問題が解決するとケロッとした顔で笑う。

母のような人間になるのだけは死んでもごめんだ。

「そろそろいかないと」

テーブルの上の空き缶に煙草の火を力任せに押し付けると、鞄を肩にかけそのまま古びたアパートを後にした。



校門を抜けいつものように裏庭に回ると、周りに人がいなことを確認して取り出した煙草に火をつけた。

30万は惜しい。でも、それで問題が解決できるならばそれでいい。

そのときふと昨日の関先生の態度が気にかかった。

毎晩欠かさずに届くメッセージも届いていない。

具合でも悪いんだろうか?

ポケットの中のスマホに手を伸ばそうとしたとき、ポンポンっと肩を叩かれた。