「今回は校長先生も大目に見てくれるみたいだけど、次また補導されたら私もかばいきれないわよ?」
「ありがとっ。でもさ、そんなこと言う若菜ちゃんだって学校内で色々悪いことしてるじゃん?」
綾香がにやりと笑う。
「私が悪いこと?」
「そうだよ~。うちら3人は知ってるんだって。ねっ?」
3人は目を見合わせてニヤニヤと嫌らしい笑みを浮かべている。
彼女たちのいう悪いこととはいったい何だろう。
思い当たることと言えば、全面禁煙のポスターの前で煙草を吸ったこと。
それから、関先生と不倫していること。
「な、なによそれ」
「若菜ちゃんにはまだ秘密!でも、思い当たることあるでしょ~?」
目の下が小刻みに震える。この子達、私を脅そうっていうの?
「べ、別にないわよ、そんなの」
「ふーん。じゃあ、全部バラされてもいいってこと?」
何を。何をバラすっていうの?一体、私の何を知ってるのよ。
「ねぇ、若菜ちゃん?また逢沢優亜のことからかってあげてねっ?」
クックと喉を鳴らす綾香に私は薄笑いを浮かべることしかできなかった。



