「バカ言ってんじゃないわよ!どうしてアンタとあの女が親友になるのよ!!」
中学時代、私と親友だったマリがあの女と親友になるなんて心底屈辱的だった。
「瑠香のことどうしてそんなに嫌うの?中学の時のイジメだって、加奈子がみんなのこと煽ってたよね?だから瑠香は――」
「――うっざ。アンタ、私に説教するためにここに来たわけ?はいはい、わかりましたよ。私が悪かったです。そう言えば満足?もしかして、あの女に謝ってくれとか頼まないわよね?無理無理。私、絶対に嫌だから」
「加奈子……」
困ったように眉間にしわを寄せるマリにいら立ちが更に募る。
「アンタもアンタだわ。でも、あの女と今のアンタはお似合いじゃない?イジメられっ子とダサくなっておばさんになったアンタ。いいコンビかも」
フンっと鼻で笑ったタイミングでビールが届いた。
それを喉を鳴らして飲む私をマリがじっと見つめていた。
「――加奈子はやっぱり変わってないね」
マリの瞳が真っすぐ私に注がれる。
「でも、みんなは大人になってから変わったよ。瑠香をイジメてたこと、みんな悔やんでた」
マリはそう言うと、バッグの中から一枚の写真を取り出した。
その写真の中にいるのは中3の時の同級生だった。
「なによ、これ。どうしてみんな集まってんのよ」
「年に2回、同窓会が開かれてるの知ってた?」
「は……?何それ……知らないわよ」
ドクンッと心臓が不快な音を立てる。
まさか……。いないわよね。この中にあの女は……。瑠香は……。



