イジメ返し2 ~恐怖の復讐劇~


ましてやイジメられっ子がイジメっ子に仕返しなんてできるはずがない。

失敗して更なるイジメを受けるに決まっている。

「――そんなことできないよ」

できるはずがない。

ゴキブリが胸からお腹を転がり落ちていく感覚を思い出し、全身に鳥肌が立つ。

両腕をこする。

あれ以上のことをされたらと想像するだけでめまいがしてくる。

「ううん、優亜ちゃんなら必ずできる!できないはずがないもん!妹の美亜ちゃんのことを思い出して?妹の敵討ちしなくていいの?」

「だけど、美亜があの3人にイジメられたわけじゃないから……」

「そうかもしれないよ。でもさ、あの3人はいじめっ子だよ?それに……」

「それに、何?」

「柴村静子ちゃんがあの3人に何されるかわからないよ」

カンナの言葉の意味が分からない。