イジメ返し2 ~恐怖の復讐劇~


「イジメ返ししないと優亜ちゃんはずっとあの3人にやられっぱなしだよ?それでもいいの~?」

「ちょっ、ちょっと待って!話が見えないよ……。イジメ返しって何?復讐的なこと?」

「う~ん……、まあそんなようなこと!」

「でも……やられたからってやりかえすんじゃ……あの3人と同じだよ。あたしはあの3人みたいに卑劣な真似はしたくないから」

「もー、優亜ちゃんってば頭固すぎ~!そんなに深く考えなくてもいいんだよ?」

「だけど……」

「――じゃあ、ずっとやられっぱなしでいいの?」

カンナの一言は胸の奥の深いところに突き刺さる。

やられっぱなしでいいはずなんてない。

本当は嫌だ。できることならばもうイジメられたくないし、傷つけられたくもない。

だけど……そう願ったところでそんなにうまくはいかない。

イジメられている人は自分が弱者だと嫌でも認識させられる。

本当はそうではないのに、イジメという卑劣かつ悪質な行為を繰り返されることで心をボロボロにされてしまう。

最初は抵抗しようともする。

だけど、結局はその悪意のある行為にねじ伏せられ、声をあげることもできなくなる。

イジメは口で言うほど簡単な問題ではない。