イジメ返し2 ~恐怖の復讐劇~


「あなただって友達についでに自分の飲み物を買ってきてもらったことぐらいない?」

「それはありますけど……」

明らかに話をすり替えられている。ジリジリとした焦りが募る。

「それと一緒よ。それをイジメだと思うなら、あなただってその友達をイジメたっていうことよ?そうでしょ?」

違う。そんなんじゃない。

綾香たちは柴村さんに買いに行くように命令したのだ。

ついでに買ってきてもらおうとしていたわけではない。

「それにね、お金を返していないなんていってるけど、それは確かなの?もしかしたらあなたの知らないところでちゃんと払っているかもしれないでしょ?憶測で話すのはダメよ」

「先生、お願いです!ちゃんと考えてください。沢木さんと柴村さんが一緒にいたことがありますか?本当に先生はあの二人が友達同士だって思ってるんですか?」

「えぇ。だって調理実習の班、一緒だったでしょ?逢沢さん、あなたもね。うちのクラスにイジメなんてあるわけがないのよ。さっ、話は済んだでしょう?そろそろ教室に戻りなさい」

自分の言いたいことだけを言って一方的に会話をやめた先生に憤りが募る。