「じゃあまた明日ね!」
「うん!」
「またな〜」
「グッバイ!友よ」

私は笑って手を振った。

「ただいま〜」

「おかえり。ねぇ立海、おばあちゃんにこれ届けてくれない?」

「…いいよぉ行ってくるね」

「気をつけてね」

「はーい」

おばあちゃんは今入院中。近くの病院だからよくおばあちゃんに会いに来る。

「おばあちゃん〜立海だよっ」

「おや、立海かい?」

「うん!これ、お母さんから…」

「ありがとね。……ここに座って」

「おばあちゃん…」

いつも嫌なことがあるとおばあちゃんに聞いてもらってた。…そんな気持ちを読み取ったのかおばあちゃんはみみを傾けて聞いてくれる。

「…あのね、私。友達といても楽しくないの。これって本当の友達じゃないってことなのかな?」

「…立海、それはちがうよ。立海はいつも考えすぎなんだよ。」

「けど…」

「おばあちゃんくらいの歳になるとねぇ立海みたいな悩みは青春に見えるんだよ。うらやましいくらいだ」

「おばあちゃん…。じゃあ私はどうしたら良いのかな?」

「…立海…」

「……おばあちゃん?」

様子が変だ。

「おばあちゃん?!おばあちゃん!!」

私はナースコールを押す。何度もなんども。看護師さんが来て落ち着いてって言われたけど…落ち着いてられるわけない。

「おばあちゃん!!!」

なんとかく、その時がくるってわかった。けど、認めたく…なかった。