「私にはね、仲間がいてね。ある人はバカだし空気読めないし…ある人は可愛くてなんでも許しちゃうような子で…ある人はクールだけど本当はすごく優しくて…ある人はフォローがうまくて頼りになる人でさ…」

「うん」

「この前おばあちゃんが死んで、その時に私を励ます会で…。ゲーセンに行ったんだぁ…。」

「うん」

「けど私、つまんなくて途中でかえっちゃ…た…」

あれ?…涙が勝手に…

「…みんないい人なのに…私は…こんな嫌なやつで…。」

「そんなことない…」

「…みんなと…いても楽しくないなんて思う、最低なやつで…」

「そんなことない…」

「…みんなといると……」

だめだ…涙で視界がぼやけるよ…。

ーポンポンー

翼は海を眺めながら私の頭を撫でる。

「立海はその人たちのことどう思ってる?」

「……いい人」

「他は?」

「……優しい人」

「他」

「………………大好きな人ぉ」

そう言うと、翼はクスッと笑って。

「わかってるじゃん…」

そう言った。